はんぶんくらいとうめいなまいにち

もうすこしだけ、わかりやすく、

植物のような呼吸で

世界が灰色がかって見える。天気のせいもあるかもしれないけれど、バスの中で観た映画がゆっくりしっとり進む、というか、曖昧で進んでいるのかいないのかわからない速度だったから、そう思ったのかもしれない。通学路を歩きながら、ぺかーっとひかるチューリップに胸焼けしながら、これでよかったのかもわからないまま、ふわっと終わりに向かってゆく。あまのじゃく。透明に引かれた線を踏まないようにして。